DREAM POWERから電子領収証をそのまま発行|整備工場・車販店の領収書を電子化し収入印紙を不要に
いつもの入金入力だけで電子領収証(電子領収書)を自動作成。WEB管理システムへ自動保存し、QRコード付きの受付票(ご案内)をお客様にお渡しするだけで完了します。紙の領収証の印刷・押印・収入印紙の貼付・保管・再発行の手間をまとめて削減できます。
- 入金入力だけで発行
- QRコードですぐ受け取り
- 発行履歴はWEBで検索・再表示
- 電子だから収入印紙が不要
このページでわかること:整備工場・自動車販売店・鈑金塗装工場の窓口業務で、紙の領収証を電子領収書(電子領収証)へ切り替える方法と、その効果です。DREAM POWER(ドリームパワー)のオプション機能「電子領収証システム」を使うと、日々の入金処理の延長線上でPDFの電子領収証が発行され、お客様はQRコードを読み取るだけでスマートフォンに領収証を表示できます。
収入印紙の考え方、印紙税額の一覧、インボイス制度(適格請求書等保存方式)で必要な記載事項、電子帳簿保存法で求められる控えの保存まで、車屋さんの現場目線でまとめました。
紙の領収証にまつわる、よくあるお悩み
車検・整備・鈑金・車両販売の会計は、1件あたりの金額が大きくなりがちです。5万円以上の現金領収証には収入印紙が必要になるため、件数が積み上がるほど印紙代と手間が経営を圧迫します。
印紙代が積み上がる
車検・高額修理・車両販売など、5万円以上の入金では収入印紙が必要。1枚200円でも、月に何十件も重なれば無視できない金額になります。印紙の買い置き・在庫管理も担当者の負担です。
紙の管理が大変
複写式の領収証の印刷、控えのファイリング、年度ごとの保管、税務調査時の抽出。紙ならではの作業が毎日少しずつ発生します。
過去の領収証が探せない
「去年の車検の領収書をもう一度ほしい」と言われても、控えの束から探し出すのに時間がかかる。誰がいつ発行したのかも分かりにくい。
お客様をお待たせする
領収証の手書き・押印・印紙貼付・割印で、引き渡しのタイミングに受付が混雑。土曜の夕方など、車検の引き取りが重なる時間帯ほど響きます。
再発行のたびに手が止まる
紛失による再発行依頼は珍しくありません。二重発行のリスクを避けるための確認作業も含めて、その都度対応が必要です。
インボイス・電帳法への不安
登録番号や税率ごとの区分をきちんと書けているか、控えを電子で残すべきかなど、制度対応が個人の判断に任されがちです。
電子領収証システムでできること
DREAM POWERの入金入力画面から、いつもの操作の延長で電子領収証を発行できます。専用の伝票用紙も、追加の入力作業もほとんど必要ありません。
収入印紙が不要
電子データで提供する領収証は、一般に印紙税の課税対象外として扱われます。高額な整備・車検・車両販売でも、印紙代と貼付・割印の作業をなくせます。
発行と同時にWEBへ自動保存
PDFを発行した時点でWEB管理システムへ自動登録。控えを別途ファイリングしなくても、発行履歴として残ります。
お客様はQRコードを読むだけ
受付票に印刷されたQRコードをスマートフォンのカメラで読み取るだけ。アプリのインストールや会員登録は不要です。
紙の領収証も選べる
発行時に「紙で発行」「電子で発行」を選択できます。電子に不慣れなお客様には従来どおり紙で発行、という併用運用が可能です。
検索・再表示・再印刷が一瞬
顧客名・顧客CD・領収証番号・発行日で検索し、その場でPDFを再表示。窓口対応や電話問い合わせにすぐ答えられます。
拠点・担当者の記録が残る
発行日・領収証NO・顧客・発行者(拠点)・金額が一覧化されるため、複数拠点でも「誰がどの領収証を出したか」が明確です。
電子領収証の発行の流れ(4ステップ)
操作は「いつもの入金入力 → 電子で発行を選ぶ → 受付票を印刷して渡す」だけ。お客様側の操作はQRコードの読み取りのみです。
いつもの入金入力
DREAM POWERの入金処理画面から、通常どおり入金処理を行います。操作手順は今までとほとんど変わりません。
入力する項目:入金処理では、顧客コードまたは顧客名で顧客を呼び出し、管理拠点、入金日、入金/預り、区分(現金・振込・カードなど)、入金額、消費税、売掛金・値引き・諸手数料、但し書き、担当者、備考を入力します。下段の台帳一覧には、日付・伝票No・売上区分(24ヶ月車検整備、12ヶ月点検整備、一般整備、部品販売など)・売価・消費税・合計・入金・残高が並び、画面右側には金額と但し書き、登録番号を含む領収証のプレビューが表示されます。あとは「領収証を発行」を選ぶだけで、紙と電子のどちらで発行するかを選択できます。
「電子で発行」を選ぶだけで自動生成

領収証の発行ボタンを押すと「領収証の発行方法を選択してください」というダイアログが表示されます。ここで「電子で発行」を選ぶと、その時点で電子領収証(PDF)が作成され、同時にWEB管理システムへ自動保存されて発行履歴に登録されます。
画面の内容:「紙で発行(用紙に印刷します)」と「電子で発行(QR・PDFで発行/スマホ表示)」の2択、そして「発行履歴(WEB)」ボタン。「電子で発行した領収証は、WEBサイトで確認できます。」という案内が添えられています。従来どおり紙で出すこともできるため、お客様に合わせて使い分けられます。
QRコード付きの「ご案内(受付票)」を印刷

領収証の代わりに、QRコード付きの案内用紙(受付票)を印刷してお客様にお渡しします。手書きも押印も収入印紙も不要なので、引き渡し時の待ち時間を短くできます。
用紙の内容:「RECEIPT/電子領収証発行のご案内」の見出し、発行者名(例:日本カーネット自動車 代表者 佐藤 一郎)、対象金額(税込)100,000円、領収証番号 374・領収CD 35、中央に大きなQRコード、「スマートフォンで読み取り QRコードを読み取ると領収証(PDF)が表示されます」、注記として「※本紙は領収証ではありません」「※電子発行のお申込確認が必要です」。
お客様はスマホで電子領収証を表示・保存

お客様がQRコードを読み取ると、電子領収証(PDF)がその場でスマートフォンに表示されます。保存もメール転送も、お客様側で自由に行えます。アプリのインストールや会員登録は不要です。
表示される内容:「領収証」の見出し、領収証番号と発行日、宛名(例:香川 京子 御中)、金額 ¥100,000、但し書き(例:修理代として)、税抜・消費税・合計の内訳、発行者の名称・住所・電話番号、そしてインボイス制度の登録番号(T+13桁)。表示先はWEB管理システム上の専用ページです。
なぜ電子なら収入印紙が不要なのか|印紙税額一覧と削減額の考え方
ここが要点:印紙税は「紙の課税文書を作成して交付したとき」にかかります。PDFをWEBやメールで提供する電子領収証は、この“交付”に当たらないため収入印紙が不要とされています。窓口でお渡しするのは領収証そのものではなく、QRコード付きの案内用紙です。
収入印紙が必要になるのは、印紙税法上の「課税文書」を紙で作成して交付した場合です。領収書は第17号文書(金銭又は有価証券の受取書)にあたり、記載金額が5万円以上になると印紙税がかかります。一方、PDFなどの電子データをメールやWEBで提供する方法では、課税文書の「作成・交付」に当たらないと一般に解されているため、収入印紙は不要と扱われています。
領収書(第17号の1文書・売上代金に係る金銭の受取書)の印紙税額
| 記載金額 | 印紙税額(1通あたり) | 整備・車販でのイメージ |
|---|---|---|
| 5万円未満 | 非課税(0円) | オイル交換、軽整備、部品販売など |
| 5万円以上 100万円以下 | 200円 | 車検、定期点検、一般修理の大半 |
| 100万円超 200万円以下 | 400円 | 鈑金塗装、中古車販売の一部 |
| 200万円超 300万円以下 | 600円 | 中古車・新車販売 |
| 300万円超 500万円以下 | 1,000円 | 車両販売 |
| 500万円超 1,000万円以下 | 2,000円 | 高額車両・複数台まとめての販売 |
| 1,000万円超 2,000万円以下 | 4,000円 | 法人向けの大口取引 |
| 金額の記載がないもの | 200円 | 但し書きのみで金額未記載の受取書 |
| 営業に関しないもの | 非課税(0円) | 個人が事業と関係なく受け取る場合など |
※上記は紙の領収書を作成した場合の税額です。金額は税抜価格と消費税額を明確に区分して記載すれば、税抜金額で判定できます(消費税額等が区分記載されていない場合は税込額で判定されます)。最新の税額・取扱いは国税庁の情報および顧問税理士にご確認ください。
印紙代はどれくらい積み上がるのか(試算の考え方)
「5万円以上の現金領収証を月に何件発行しているか」で、年間の印紙代はおおよそ計算できます。車検が主力の整備工場なら、車検1台あたりの支払いが5万円を超えるケースは珍しくありません。
| 5万円以上の領収証の発行件数 | 1か月の印紙代(200円で計算) | 1年間の印紙代 |
|---|---|---|
| 月 30件 | 6,000円 | 72,000円 |
| 月 50件 | 10,000円 | 120,000円 |
| 月 100件 | 20,000円 | 240,000円 |
| 月 200件 | 40,000円 | 480,000円 |
| 月 300件(複数拠点) | 60,000円 | 720,000円 |
これは印紙代だけの試算です。実際にはこれに加えて、印紙の購入・保管・貼付・割印の作業時間、控えのファイリングと保管スペース、再発行対応の時間といった目に見えないコストが発生しています。電子領収証にすれば、そのほとんどが不要になります。
電子領収証の運用方法や保存方法は、お客様の業務内容や運用によって異なります。印紙税の取扱い、電子帳簿保存法・インボイス制度への適合については、運用開始前に顧問税理士・公認会計士・所轄税務署にご確認ください。なお、電子で提供した領収証を自社の控えとして紙に印刷しただけでは課税文書には当たりませんが、お客様に紙で交付し直した場合は紙の領収書として扱われる点にご注意ください。
WEB管理システムで発行履歴を検索・再表示
発行した電子領収証は、WEB管理システム「電子領収証システム(RECEIPT SYSTEM)」へ自動で保存されます。控えを紙でファイリングしなくても、いつ・誰に・いくらの領収証を発行したかを画面で確認できます。

画面の内容:ヘッダーに「電子領収証システム RECEIPT SYSTEM」「発行履歴」、ログイン中の事業者名(例:日本カーネット自動車 代表者 佐倉 一郎 様)とログアウトボタン。検索条件は「顧客(氏名/CD)」「領収証番号」「発行日(自)」「発行日(至)」の4つ。一覧には発行日・領収証NO・顧客(氏名とCD)・発行者(拠点・担当者)・金額が並び、各行に「PDF」「案内状」の操作ボタンが表示されます。
発行履歴を一覧表示
いつ・誰に・いくらの領収証を発行したかを一覧で確認。拠点や担当者もあわせて記録されます。
検索も簡単
顧客名・顧客CD・領収証番号・発行日の期間から、すばやく目的の1件にたどり着けます。
再表示・再印刷
PDFの電子領収証も、QRコード付きの案内状も、その場で再表示・再印刷できます。紛失時の再発行対応もスムーズです。
お客様にお渡しする「ご案内(受付票)」の中身
電子で発行した場合、窓口では領収証そのものではなくQRコード付きの案内用紙をお渡しします。お客様が迷わないよう、必要な情報だけを1枚にまとめた構成です。
| 記載項目 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 見出し | RECEIPT/電子領収証発行のご案内 | 領収証本体ではないことを明示 |
| 発行者 | 会社名・代表者名(例:日本カーネット自動車 代表者 佐藤 一郎) | どこが発行したかを明確化 |
| 対象金額 | 税込金額(例:100,000円) | その場で金額を確認できる |
| 領収証番号・領収CD | 例:領収証番号 374/領収CD 35 | 問い合わせ時の照合キー |
| QRコード | 電子領収証(PDF)の専用URLへのリンク | スマホで読み取ればすぐ表示 |
| 注記 | 「本紙は領収証ではありません」ほか | 誤解・二重発行の防止 |
案内用紙は普通紙に印刷できるため、複写式の領収証用紙を買い足す必要がありません。お客様がその場でQRコードを読み取れば、引き渡し前に領収証の内容を一緒に確認することもできます。
セキュリティと運用の安心
推測できない専用URL(UUID)
電子領収証の閲覧URLには推測が困難なランダムな識別子を使用。第三者が連番でたどってのぞき見るような事態を防ぎます。
会社ごとのデータ分離
データは会社単位で分離して管理。他社のデータと混在しません。複数拠点は同一会社内の拠点として管理できます。
発行と同時に自動保存
発行した瞬間にWEB側へ保存されるため、控えの取り忘れが起きません。紙の保管・ファイリングの手間も削減できます。
管理画面はログイン制
発行履歴の閲覧・再発行はログインしたユーザーのみ。窓口スタッフとお客様で見られる範囲が分かれています。
なお、業務システム側(DREAM POWER)のデータ保全については、日々のバックアップ運用とあわせて検討することをおすすめします。バックアップの考え方は整備ソフトのクラウドバックアップのページもご参照ください。
法令対応|印紙税法・インボイス制度・電子帳簿保存法
印紙税法|電子データの提供は課税文書の作成に当たらない
印紙税は、課税文書を紙で作成し、相手方に交付したときに納税義務が生じます。PDFをメール送信したり、WEB上で閲覧・ダウンロードできる形で提供したりする方法は、文書の交付には当たらないと一般に解されており、収入印紙は不要とされています。電子領収証システムは、QRコード経由でWEB上のPDFを閲覧いただく方式です。
ただし、お客様の求めに応じて紙の領収書を作成・交付した場合は、通常どおり印紙税の対象になります。「電子で発行」と「紙で発行」を選べる仕組みなので、運用ルールを社内で決めておくことが大切です。
インボイス制度|適格請求書として必要な記載事項
2023年10月に始まった適格請求書等保存方式(インボイス制度)では、買い手が仕入税額控除を受けるために、売り手が交付する書類に次の事項が必要です。領収書も、要件を満たせば適格請求書・適格簡易請求書として扱えます。
| 記載事項 | 内容 |
|---|---|
| ①発行者の氏名又は名称 | 自社の名称(屋号でなく登録上の名称) |
| ②登録番号 | T+13桁の適格請求書発行事業者の登録番号 |
| ③取引年月日 | 入金日・取引を行った日 |
| ④取引内容 | 整備内容・車両など。軽減税率対象があればその旨 |
| ⑤税率ごとに区分した対価の額 | 10%対象・8%対象それぞれの合計額と適用税率 |
| ⑥税率ごとに区分した消費税額等 | 税率区分ごとの消費税額 |
| ⑦交付を受ける事業者の氏名又は名称 | 宛名。適格簡易請求書では省略可 |
電子領収証には登録番号や税率ごとの区分表示を載せられるため、手書きの領収証で記載漏れが起きるリスクを減らせます。なお、電子データで提供する適格請求書(電子インボイス)も、要件を満たせば有効です。
電子帳簿保存法|発行した側にも「控えの電子保存」が必要
電子帳簿保存法では、電子的にやり取りした取引情報(電子取引データ)を、受け取った側だけでなく交付した側も電子データのまま保存することが求められます。PDFの領収証をWEBで提供する運用は電子取引に当たるため、控えの保存方法を決めておく必要があります。主な要件は次の2つです。
真実性の確保
タイムスタンプの付与、訂正・削除の履歴が残るシステムの利用、あるいは「訂正及び削除の防止に関する事務処理規程」を定めて運用することのいずれかが必要です。
可視性の確保
ディスプレイ・プリンタ等をすぐ使える状態にしておくこと、システムの概要書類を備え付けること、そして取引年月日・取引金額・取引先で検索できることが求められます(一定の要件を満たす小規模事業者は検索要件が緩和される場合があります)。
電子領収証システムのWEB管理システムは、発行日・金額・顧客・領収証番号で検索できる一覧を備えています。控えを紙で綴じ込む運用から、画面で検索する運用へ切り替える土台になります。具体的な保存方法・規程の整備については、顧問税理士とご相談ください。
紙の領収証と電子領収証の比較表
| 比較項目 | 紙の領収証 | 電子領収証(本システム) |
|---|---|---|
| 収入印紙 | 5万円以上で必要(200円〜) | 一般に不要 |
| 発行の手間 | 印刷・押印・印紙貼付・割印 | 入金入力の延長で自動生成 |
| お客様の受け取り | その場で紙を受け取る | QRコードを読み取りスマホで表示 |
| 控えの保存 | 複写式を綴じてファイリング | 発行と同時にWEBへ自動保存 |
| 検索 | ファイルを遡って手作業 | 顧客・番号・日付で画面検索 |
| 再発行 | 控えを探して再作成 | 履歴から再表示・再印刷 |
| 紛失リスク | お客様側でも自社側でもあり得る | URLから何度でも表示可能 |
| 保管スペース | 年々増える書類棚 | 不要 |
| 消耗品 | 複写用紙・インク・印紙 | 普通紙の案内用紙のみ |
| インボイス対応 | 手書きだと記載漏れの恐れ | 登録番号・税率区分を自動表示 |
電子領収書のデメリット・注意点と、その対策
電子化にはメリットだけでなく、事前に押さえておくべき注意点もあります。あらかじめ対策を決めておけば、そのほとんどは運用でカバーできます。
| デメリット・注意点 | 対策 |
|---|---|
| 導入・運用にコストがかかる | 印紙代・用紙代・作業時間の削減額と比較して判断する。5万円以上の会計が多い工場ほど回収が早い |
| 改ざん防止の措置が必要 | 訂正・削除の防止に関する事務処理規程を整備する。国税庁がサンプルを公開している |
| 控えを電子で保存する体制が要る | 発行と同時にWEB管理システムへ自動保存される仕組みを選ぶ |
| 紙を希望するお客様がいる | 「紙で発行」「電子で発行」を選べる運用にする |
| スマートフォンを使わないお客様がいる | 法人・スマホ利用のお客様から段階的に切り替える |
| 社内周知・教育が必要 | 説明トーク例を統一し、受付に貼っておく |
| 閲覧環境の整備が必要 | ディスプレイとプリンタをすぐ使える状態にしておく(電帳法の可視性要件) |
なお、領収証の控えには法定の保存期間があります。法人は原則7年間(欠損金が生じた事業年度は最長10年間)、個人事業主は青色申告で7年間、白色申告で5年間です。紙で保管し続けると書庫を圧迫しますが、電子であれば保管スペースは不要になります。
電子領収書システムの選び方|整備工場・車販店の比較ポイント
領収書の発行システムは数多くありますが、来店型の自動車整備工場・自動車販売店では見るべきポイントが限られます。
| 比較の観点 | 確認すること | 電子領収証システムの場合 |
|---|---|---|
| 業務システムとの連携 | 普段の入金処理からそのまま発行できるか。二重入力にならないか | DREAM POWERの入金入力から直接発行 |
| お客様への渡し方 | メール・WEB・QRコードのどれに対応するか | QRコード付き案内用紙を窓口で手渡し |
| お客様側の負担 | アプリや会員登録が必要か | スマホのカメラで読み取るだけ |
| インボイス対応 | 登録番号・税率ごとの区分を表示できるか | 対応 |
| 電子帳簿保存法 | 控えが残り、日付・金額・取引先で検索できるか | 発行と同時に自動保存・検索可能 |
| 再発行のしやすさ | 窓口ですぐ再表示・再印刷できるか | 発行履歴から即時に再表示 |
| 紙との併用 | 紙で出したいときに切り替えられるか | 発行時に紙/電子を選択 |
| 拠点管理 | 複数拠点の発行状況を把握できるか | 拠点・担当者が履歴に残る |
領収書だけを別のサービスで電子化すると、金額や宛名を打ち直す二重入力が発生し、かえって手間が増えます。普段使っている自動車整備システム・車両販売システムの延長で発行できるかが、現場が続けられるかどうかの分かれ目です。
こんな事業者・こんな場面におすすめ
車検・整備が主力の整備工場
車検の支払いは5万円を超えることが多く、印紙代が毎月確実に発生します。件数が多いほど効果が出ます。
鈑金塗装工場
修理金額が高額になりやすく、1件あたりの印紙税額も上がりがち。保険修理の自己負担分の受け取りにも使えます。
中古車販売店・新車ディーラー
車両販売では記載金額が大きく、印紙税額も400円〜数千円に。1台あたりの効果が大きい領域です。
複数拠点を持つ会社
拠点ごとに紙の控えが散らばる問題を、WEBの一元管理で解消。本社から発行状況を確認できます。
土日の引き渡しが集中する店舗
領収証の作成待ちをなくし、引き渡しの回転を上げたい店舗に向いています。
経理担当が1人・兼任の会社
控えの整理と再発行対応が属人化しがちな体制ほど、履歴が自動で残る仕組みが効きます。
導入前チェックリスト
導入をご検討の際は、次の項目をご確認ください。多くの項目に当てはまるほど、電子化の効果が出やすくなります。
- 1か月に5万円以上の領収証を何件発行しているか把握している
- 収入印紙を店舗で買い置きしており、在庫管理の手間がある
- 領収証の控えをファイルに綴じて保管している
- 過去の領収証の再発行依頼が月に数件ある
- インボイスの登録番号を領収証に記載する運用ができている
- 税率ごとの区分(10%/8%)を領収証に表示できている
- お客様のスマートフォン利用に大きな抵抗がない
- 受付にプリンタがあり、普通紙の印刷ができる
- 電子取引データの保存方法(電帳法対応)を顧問税理士と相談できる
- 紙と電子の併用ルールを社内で決められる
お客様への説明トーク例
電子領収証を初めてお渡しするときは、ひとこと添えるだけで受け取りがスムーズになります。現場でそのまま使える説明例です。
基本の説明
「本日の領収証は電子でお渡ししております。こちらの用紙のQRコードをスマートフォンのカメラで読み取っていただくと、領収証が表示されます。保存も印刷もそのままできます。」
紙をご希望と言われたら
「かしこまりました。紙でもお出しできますので、少々お待ちください。」(発行方法の選択画面で「紙で発行」を選ぶ)
「これは領収証じゃないの?」と聞かれたら
「こちらの用紙はご案内で、正式な領収証はQRコードの先に表示されるPDFになります。会社の経費で精算される場合も、そちらのPDFをご利用いただけます。」
スマホの操作が不安なお客様には
「よろしければこの場で読み取ってみましょうか。カメラを向けるだけで表示されます。」(その場で確認いただければ、後日の問い合わせも減らせます)
よくあるご質問
Q. 収入印紙は本当に不要ですか?
A. 電子領収証は電子データとして発行・提供されるため、一般的には収入印紙は不要とされています。ただし運用方法や取引形態によって考え方が異なる場合があります。特に企業間取引などでは、電子保存に関する運用も含め、開始前に顧問税理士・公認会計士へご確認いただくことをおすすめします。
Q. 電子領収書は法的に有効ですか?
A. 領収書の様式は法律で一律に定められているものではなく、支払いの事実と必要事項が確認できれば電子データでも有効に機能します。インボイス制度上も、要件を満たした電子データ(電子インボイス)は適格請求書として扱えます。
Q. お客様はどうやって受け取りますか?
A. 印刷した案内用紙(受付票)のQRコードを、スマートフォンのカメラで読み取るだけです。アプリのインストールや会員登録は不要です。
Q. 再発行できますか?
A. WEB管理システムの発行履歴から、電子領収証(PDF)も案内状も再表示・再印刷できます。顧客名・領収証番号・発行日で検索できます。
Q. 紙の領収証は発行できなくなりますか?
A. いいえ。発行時に「紙で発行」「電子で発行」を選択できます。電子を基本にしつつ、ご希望のお客様には紙でお渡しする併用運用が可能です。
Q. 電子領収証を印刷して渡してもよいですか?
A. お客様がご自身で印刷される分には問題ありません。ただし、事業者側が紙に印刷して交付すると紙の領収書の交付とみなされ、印紙税の対象になり得ます。窓口では案内用紙をお渡しする運用を推奨しています。
Q. インボイス制度の登録番号は表示されますか?
A. はい。電子領収証には登録番号(T+13桁)や税率ごとに区分した金額・消費税額を表示できます。詳細な設定内容はお問い合わせください。
Q. 電子帳簿保存法への対応はどうなりますか?
A. 発行した電子領収証はWEB管理システムに保存され、発行日・金額・顧客・領収証番号で検索できます。ただし、事務処理規程の整備など事業者側で必要な対応もあるため、顧問税理士とご確認のうえ運用をご検討ください。
Q. 導入にあたって新しい機械やアプリは必要ですか?
A. DREAM POWERをお使いの環境と、案内用紙を印刷するプリンタがあればご利用いただけます。お客様側もスマートフォンのカメラだけで完結します。
Q. 高齢のお客様が多いのですが、運用できますか?
A. 「紙で発行」を選べば従来どおりの運用が可能です。まずは法人のお客様や、スマートフォンをお使いのお客様から電子に切り替える、という段階的な導入をおすすめしています。
Q. 領収証の宛名や但し書きは変更できますか?
A. 入金処理時の情報をもとに作成されます。運用にあわせた記載方法については営業担当までご相談ください。
Q. 料金はいくらですか?
A. DREAM POWERのオプション機能としてご提供しています。ご利用条件・費用・お申し込み方法は、営業担当またはサポート窓口よりご案内いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
自動車整備システム・自動車整備ソフト選びのよくある質問
電子領収証システムは、DREAM POWER(ドリームパワー)のオプション機能です。土台となる自動車整備システム・車両販売システムの選び方についても、あわせてご検討ください。
Q. 自動車整備システムと自動車整備ソフトは何が違いますか?
A. 呼び方の違いで、指しているものはほぼ同じです。見積・請求・車検管理・整備記録簿・入金管理などを行う業務システムを、整備システム/整備ソフトと呼びます。車両販売の在庫・売買・名義変更まで含むものは車両販売システム・車販ソフトと呼ばれます。
Q. 整備システムの比較では何を見ればよいですか?
A. 初期費用と月額、リースの有無、車検・整備記録簿・請求までの一気通貫、インボイスや電子帳簿保存法など制度改正への追随、サポート体制、そして今回のような電子領収証などオプションの拡張性です。整備ソフトのおすすめを探すときも、この観点で比較すると失敗しにくくなります。
Q. 整備ソフトを安く導入したいのですが、リース契約は必須ですか?
A. リースなしで導入できる整備システムもあります。DREAM POWERはリース契約によらない導入が可能で、必要な機能をオプションで足していく形にすれば、整備ソフトを安い構成から始められます。
Q. 車両販売システム(車販ソフト)と併用できますか?
A. DREAM POWERは整備と車両販売の双方の業務に対応しており、入金処理も共通です。電子領収証システムは入金入力を起点に動作するため、整備・車販のどちらの入金でもご利用いただけます。
用語集
- 電子領収証(電子領収書)
- 紙ではなく電子データ(PDFなど)として発行・提供される領収書。本システムではQRコードから閲覧する方式を採用しています。
- 収入印紙
- 印紙税を納付するために課税文書に貼付する証票。領収書は記載金額5万円以上で課税対象になります。
- 印紙税(第17号文書)
- 金銭又は有価証券の受取書にかかる税金。紙で作成・交付した場合に納税義務が生じます。
- インボイス制度(適格請求書等保存方式)
- 2023年10月開始。買い手が仕入税額控除を受けるために、登録番号や税率ごとの区分を記載した請求書等の保存が必要になる制度。
- 適格簡易請求書
- 不特定多数を相手にする一定の事業で交付できる、宛名の記載を省略した簡易な適格請求書。
- 電子帳簿保存法(電帳法)
- 帳簿書類の電子保存のルールを定めた法律。電子取引データは電子のまま保存することが求められます。
- 電子取引データ
- メールやWEB経由でやり取りした請求書・領収書等の取引情報。発行側の控えも保存対象です。
- タイムスタンプ
- その時点でデータが存在し、以後改ざんされていないことを証明する仕組み。真実性確保の手段の一つです。
- UUID
- 推測が困難な一意の識別子。電子領収証の閲覧URLに用いることで、第三者の不正閲覧を防ぎます。
- DREAM POWER(ドリームパワー)
- 日本カーネットが提供する自動車整備・車両販売向けの業務システム。電子領収証システムはそのオプション機能です。
電子領収書・収入印紙・電子帳簿保存法のコラム
領収書の電子化を進めるうえで押さえておきたい制度と実務を、テーマ別に解説しています。
電子領収書とは?紙の領収書との違い・仕組み・法的効力をわかりやすく解説
電子領収書の基本。紙との違い、3つの発行方式、法的な有効性を整理しています。
電子領収書に収入印紙は不要?印紙税の考え方と印紙税額一覧
印紙税がかかる条件と領収書の税額一覧、5万円の判定方法、印紙代の試算。
領収書を電子化する方法|整備工場・車販店の始め方と5つの手順
現状把握から社内ルールづくりまで、電子化の進め方を5ステップで解説。
電子領収書は印刷してもいい?プリントアウトと印紙税・電帳法の関係
「印刷してはいけない」の真意。発行側・受取側それぞれの扱いを整理。
電子領収書に印鑑(角印)は必要?押印の要否と信頼性の担保方法
押印は法的要件ではありません。代わりに何で信頼性を示すかを解説。
電子帳簿保存法で領収書はどうする?発行側・受取側の保存要件を整理
発行側にも控えの電子保存義務。真実性・可視性の要件を分かりやすく。
インボイス制度に対応した領収書の書き方|登録番号・税率区分の記載事項
適格請求書の記載事項7項目と、立替金・預り金など車屋ならではの論点。
領収書の再発行・宛名・但し書きの実務Q&A|車検や整備の窓口で迷わない基準
再発行・宛名・但し書きの判断基準と、窓口での回答例をまとめました。
領収書の但し書きの書き方|「お品代」がNGな理由と車検・整備の記載例
車検・修理・車販での但し書き記載例を一覧で。登録番号を添える工夫も。
領収書の宛名の書き方|「上様」の可否・法人名の正式表記・空欄のリスク
上様は使えるのか、リース車・保険修理では誰宛にするかを整理。
収入印紙はいくらから必要?領収書の金額別一覧と車業界で間違えやすい文書
5万円の基準と金額別一覧。中古車の売買契約書に印紙が不要な理由も。
紙から電子へ。領収証の発行を、次のスタンダードへ。
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